講義

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6/29 神戸高等技術専門学院より職業訓練委託され開校してます株式会社エムリンクスさんの教室で、マーケティングサービス実践コース・〈広告〉の講師をさせていただきました。みなさん、真剣に話を聞いてくださり、積極的に質問してくださる生徒さんもいました。講義に使う資料を用意することで、自分自身も勉強になりました。

なにわ活版研究所

昨日、大阪の大同印刷さんが開催されている「なにわ活版研究所」のワークショップに行ってきました。手描きユル名刺コースに参加させていただきました。

自分で描いたデザインの製版、印刷を体験させていただけます。

まずはあらかじめ用意していた下絵を、専用の用紙にペンで写します。それをフィルムに露光して版をつくり、さらにそれを樹脂版に写して活版印刷用の凸凹の版に仕上げます。

 

版が出来たら次は印刷です。手フートという機械に樹脂の版を配置して反対側に紙をセットします。

横にあるレバーをひくと、用紙に版の凸凹が押し付けられて、活版印刷が出来上がります。

 

印刷に使うパントーンの特色を初めて作りました。「こうやって特色って作るんだ」とこんなところでも感激しました。

 

用紙はこんなにたくさんの中からなんと30枚まで、好きに選んで印刷できます。

ニスを塗ったように仕上がるバーコ印刷も体験させていただけます。

さらに、印刷に使用した版も持ち帰ることができます。

樹脂の版はウレタンなどに貼付けてハンコとして二次活用もできるそう。

 

指導してくださるスタッフの方もみなさん親切で丁寧な方ばかりです。

4,000円以上の価値のある体験ができました。また、参加してみたいです。

 

↓作った作品。 来月の写真展「STAND FISH」用に魚名刺を作りました。

キギ展


キギ

キギ

5月21日、ギンザグラフィックギャラリーにて行われたキギ展のギャラリートークに行ってきました。DRAFT時代からファンだったキギのお二人(植原亮輔さんと渡邉良重さん)、お二人が感銘を受けた「宇宙樹」という本の著者の竹村真一さん3人のトークショーで、キギという社名の由来やデザインの構築についてなど2時間ほどお話を伺いました。

お話の中で印象的だったのは、キギのお二人ともデザイン以外のことからデザインのヒントを得ていたことでした。

植原さんは生物や宇宙の体系から自分なりにデザイン論を組み立てて作品づくりに活かされていて、渡邉さんは自然の美しさをご自分の作品にも反映させているとのことでした。

植原さんは「木が養分を得て地面に根をはり、育った木が実を付け、鳥によって動物たちへ届けられる」様子を「クライアントからの情報を得て商品がデザインされ、完成したデザインが広告によってユーザーに届けられる」様子に見立てて、上手く木が育つように見守るのがアートディレクターだと位置づけておられ、お二人の育てた木々が集まって森になってくれればという想いから「キギ」という社名を付けられたそうです。

 

竹村先生はお二人のお話を受けて、人間は情報量が多いものに魅力を感じるので、見る人が色んなことを想像できる森(自然)には人を引きつける力があるとおっしゃっていました。

広告に置き換えると、広告に直接表記してある情報にプラスして、見る人に想像する余地を与えると人の心をかきたてるようなデザインができるということだと思います。

 

植原さんは常識をホワイトゾーン、非常識をブラックゾーンとし、常識と非常識の間のグレーゾーンの広告づくりについてもお話されており、常識的な分かりやすい広告でもない非常識なコミュニケーションの取れない広告でもない、ぎりぎりコミュニケーションの取れるブラックに近いグレーの広告づくりを心掛けているとおっしゃっていました。なぜなら、新しい広告表現も見る人の目が慣れることなどによってどんどんホワイトゾーンに取り込まれてしまうから、どんな時もブラックに近いグレーを意識して広告を作られているとのことでした。

 

人をの心を引きつけるデザインをするのはとても難しいことですが、今日のトークショーで聞いた話を参考にしながら、魅力あるデザインを常に意識しながら仕事をこなしていきたい。と思った一日でした。