琳派400年

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大阪の高島屋へ琳派400年を記念して開催された「細見美術館 琳派のきらめき」という展覧会を見に行ってきました。

琳派とは本阿弥光悦と俵屋宗達を始祖とし、彼らに影響を受けた尾形光琳、そして光琳に影響を受けた酒井抱一に私淑という形で受け継がれた美術の流派です。

華やかな色使いと大胆な構図で現代のグラフィックデザインに通ずる作風が特徴です。

今年は琳派の創始から400年でした。

扇絵や掛け軸などたくさんの作品が並ぶ中で、やはり屏風絵は目を引きました。

巨大な屏風に大胆に配されたモチーフや特徴だけを的確に捉えて引き算された画風など「琳派」の王道の世界観を間近で感じることができました。

華やかな作品の一方でたらし込みという技法で表現された水墨画も魅力的でした。

墨の滲みを利用した「たらし込み」で、ネコの毛のほわほわした質感や、木の枝のデコボコを見事に表現していました。

琳派の系譜を受け継ぐ作家たちは、パソコンの無い時代に手描きでグラフィックデザインを表現したアーティスト集団だったのだなと感じました。