ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-

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兵庫県立美術館で「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」を見てきました。

展示は井上雄彦さんの漫画から始まります。

幼い頃からリウマチを患っていたガウディ少年が、動いて遊ぶことよりもじっと自然の造形を観察して遊んでいた様子が描かれています。

冒頭の井上さんの漫画が展示の世界へグッと引き込んでくれました。

自然に魅了されたガウディは、建築作品にも自然の造形を取り入れて、学生時代からその才能を存分に発揮していました。

展示ではガウディの大学時代の卒業発表のための図面からサグラダ・ファミリアやカサ・ミラの模型まで、たくさんの資料を見ることができました。

ガウディの資料を見た感想は「どこまでも美しい!」でした。

設計図面の小さなキャプションや、設計の完成イメージの中に描かれている人など、細部までデザインされているし、建築物は床のタイル・ドアの取手・排気口までぬかりなくデザインされていました。

ガウディが建築デザインに全力を注げたのは、イメージを忠実に再現してくれる職人さんたちや莫大な費用を投資してくれる資産家たちに支えられていた事は確かです。

しかし、ガウディの作品が一瞬で誰をも虜にしてしまうくらい魅力的なのも確かです。

その類い稀なる才能が彼の周りに人を引き寄せたのだろうと思いました。

そして、彼らの創りあげた世界観を100年後の私たちも楽しむことができることに感謝しました。